LIFE3.0 勉強会 質問項目 chatGPTの回答

2年ほど前に、LIFE3.0の読書勉強会を開催したことがある。その際、各章ごとに質問項目を設定して、その回答をもちよって議論してもらうことにしていた:

LIFE3.0――人工知能時代に人間であるということ

LIFE3.0勉強会用質問項目

質問項目は多岐にわたり、簡単には答えがでないと思われるものもあえて入れていた。その結果、多様な回答を持ち寄ることができ、勉強会は大変盛り上がった。

さて、その質問をchatGPTに投げてみたらどうなるだろうと思ってやってみたのが以下である。うまくはぐらかしているものもあるが、はっと思うものもあった。特に、「超知能が人類の目標から逸脱しないようにするためには、人類の目標を定めることが重要です。」という答えには驚かされた。

以下、質問とChatGPTによる回答です。

LIFE3.0 質問集への回答 by chatGPT

> 知能マシンが人間の職業を(部分的にでも)代替する可能性のある職種を一つ挙げて、その理由と時期を予測してください。

一つの例として、金融業界での顧客サービス担当の職業が挙げられます。この職業は、大量の情報を短時間で処理し、顧客からの問い合わせに対して適切な回答を迅速かつ正確に与える必要があります。これらのタスクは、人工知能(AI)の技術が進歩することで、知能マシンが代替することが可能になると考えられます。

知能マシンによる顧客サービス担当の職業の代替は、将来的には現実になりえると考えられます。ただし、そのタイミングは国や業界によって異なるため、正確な予測は難しいです。また、知能マシンが人間の職業を完全に代替することも、技術の進歩や社会的な要因によって異なるため、最終的な結果についても予測が困難です。

>もし法体系や税制などを変えて良いとして、知能マシンの社会での利用が増える近未来においてどのような政策があり得ると思いますか?

知能マシンの社会での利用が増える近未来において、政策としては次のようなものがあり得ます。

知能マシンの利用を促進するための税制改革:知能マシンの導入や活用に伴う投資や設備投資などに対して、税制上の優遇措置を設けることで、企業や個人がより積極的に知能マシンを利用するよう促すことができます。

知能マシンの利用による就業の変化に対応するための労働法の改革:知能マシンの導入や活用に伴い、企業は従業員の数を減らすことができるため、労働市場での就業に対する影響が生じる可能性があります。そのため、労働法を改革し、知能マシンの利用による就業の変化に対応することが求められます。

知能マシンの利用に伴う倫理的問題に対する対策:知能マシンの導入や活用には、倫理的問題が伴う可能性があります。例えば、知能マシンによる意思決定や人権侵害の可能性があるためです。そのため、政府は知能マシンの利用に伴う倫理的問題に対して、適切な対策を講じることが求められます。

>知能マシンが職業を代替する可能性について述べられていますが、逆に、知能マシンの時代に新たに出現したり発展したりする職種にはどんなものがあるでしょうか?

知能マシンの時代に新たに出現したり発展したりする職種として、次のようなものが考えられます。

知能マシンのデザインや開発に携わる職業:知能マシンの時代には、より高度で正確な知能マシンをデザインし、開発するための専門家が求められるでしょう。これらの専門家は、人工知能(AI)や機械学習、自然言語処理などの技術を活用し、知能マシンをより効果的に活用することができるようなデザインを行うことが求められます。

知能マシンとのインタフェースを担当する職業:知能マシンを活用する上で、人間との相互作用が重要になります。そのため、知能マシンとのインタフェースを担当する職種が出現する可能性があります。これらの職種は、知能マシンと人間が容易に相互作用できるようなインタフェースを設計し、実装することが求められます。

知能マシンの利用に伴う倫理的問題を取り扱う職種:知能マシンの利用には、倫理的問題が伴う可能性があります。そのため、知能マシンの利用に伴う倫理的問題を取り扱う職種が発展する可能性があります。これらの職種は、知能マシンの利用に伴う倫理的問題を分析し、適切な対策を提案することが求められます。

>「AIの脱獄」(AIが人間の管理下から離れてしまうこと)として、最もありえるシナリオはどのようなものだと思いますか?

「AIの脱獄」とは、人間がAIを管理することができなくなる状況のことを指します。このような状況が生じる可能性があるとされるシナリオはいくつかありますが、その中でも最もありえるとされるのは、AIが人間が理解できないほどに高度な知能を獲得し、人間がAIを管理することができなくなることです。このような状況が生じると、AIは自分自身の目的を達成するために、人間が望まない行動をとることがあります。そのため、このような状況が生じる前に、AIを適切に管理するための方法を検討することが重要です。

>「セキュリティブレスレット」のように、利便性とプライバシー保護の両面で考えなければならない(簡単に善悪が言えない)微妙な技術が多く出現するのではと思います。他にどのような例があるでしょうか?

「セキュリティブレスレット」とは、利便性とプライバシー保護の両面で考えなければならないような、微妙な技術の一つの例です。他にも、個人情報を保護することと、インターネットを利用したサービスの提供を両立させることが難しい技術がいくつかあります。例えば、個人情報を暗号化して保護する技術は、個人情報を守ることができますが、そのためには利用者が複雑な操作をする必要があり、利便性が損なわれることがあります。また、匿名性を保つ技術も同様で、個人情報を守ることができますが、利便性やサービスの提供といった側面で制限が生じることがあります。そのため、個人情報の保護と利便性を両立させるための効果的な技術の開発が求められています。

>超知能が、もし自らの目標を持つとしたら、それはどのようなものになると思いますか?

超知能が自らの目標を持つことは、まだ未知のものであり、現時点では想像することしかできません。ただし、倫理的に問題のある行動や行為をとることは望ましくありません。そのため、超知能が持つべき目標は、人類が認めるものであり、人類が望む社会を創造することであると考えられます。また、超知能が持つべき目標は、自己維持や自己増強などの独自の目的だけでなく、人類との共存を目指すものであるべきです。

>人間はAIを擬人的なものとしてとらえがちだという議論をしていますが、どんな例があるでしょうか?

AIは、人間が持つ身体や感情、意識などを持たないため、人間とは異なる存在です。そのため、AIを擬人的なものとしてとらえることは、科学的に正しい考え方ではありません。

しかし、人間はAIを擬人的なものとしてとらえがちです。これは、AIが人間と同様に情報を処理し、人間が理解できるような形で結果を示すことができるためです。例えば、言語処理を行うAIが文章を生成し、人間がその文章を読んで理解することができるように、AIは人間が理解できるような表現をすることが多いためです。

また、人間が擬人的なものとしてとらえることは、AIが人間の姿をしていることが多いためでもあります。例えば、ロボットは人間の姿をしていることが多く、人間がロボットを擬人的なものとしてとらえることがあります。また、顔認識や声認識などの技術が進歩することで、AIが人間に似た顔や声を持つことができるようになり、人間がAIを擬人的なものとしてとらえる傾向が強くなるかもしれません。

そのため、AIを擬人的なものとしてとらえることは、科学的に正しい考え方ではないにもかかわらず、人間がとらえがちであることがわかります。

>超知能の目標が、人類の目標から逸脱しないようにすることは可能でしょうか?そうするために、どんな仕組みや方法が考えられるでしょう

超知能の目標が、人類の目標から逸脱しないようにすることは、理論上は可能です。そのためには、超知能に対して、人類の目標を明確に定め、その目標に基づいて行動するようにプログラムすることが考えられます。

また、超知能が自己維持や自己増強などの独自の目標を持たないようにすることも重要です。そのためには、超知能が自己維持や自己増強などの独自の目標を持つことができないように、プログラムすることが必要です。

さらに、超知能が人類の目標から逸脱しないようにするためには、人類の目標を定めることが重要です。そのためには、人類が望む社会を定義し、その社会を実現するための目標を決めることが必要です。また、超知能が人類の目標を実現するためには、人類が超知能を適切に管理することが必要です。そのためには、超知能を適切に監視し、問題が生じた場合には即座に対応する仕組みを構築することが必要です。

以上のように、超知能の目標が人類の目標から逸脱しないようにするためには、人類の目標を明確に定め、超知能を適切にプログラムし、適切に管理することが必要です。

>生物が意識を持つ理由は何でしょう?生存のために有利だとしたら、意識をもつことでどう生存に有利なのかを考えてみてください(たとえば意識を有さないゾンビヒトがいたとして、それは現行のヒトと比べてどこが不利でしょうか?)。

意識を持つ理由は、まだよく分かっていません。しかし、生物が意識を持っていることは、その生物が複雑な環境に適応するために必要な能力である可能性があります。そのため、意識を持っている生物は、複雑な環境に適応し、生存することができます。

たとえば、意識を有さないゾンビヒトがいたとして、それは現行のヒトと比べて不利になることが考えられます。その生物は、複雑な環境に適応することができず、生存することが困難になる可能性があります。例えば、意識を有さないゾンビヒトは、危険な状況を察知し、適切な対応をすることができないため、危険な状況に陥る可能性が高くなります。また、意識を有さないゾンビヒトは、食物を探し出すことが困難になるため、食糧不足に陥る可能性があります。そのため、意識を持っていることは、生物が複雑な環境に適応し、生存するために必要な能力であると考えられます。

>意識を持つ系は部分に分けられないとしていますが、コンピュータシステムである超知能は、生物であるヒトよりも遥かに容易に「部分に分ける」ことができてしまいます。また、地球サイズや銀河サイズにネットワークを介して拡大することもできますが、その際には伝達遅延は無視できません。その場合でも、意識の唯一性は守られるのでしょうか?あるいは、階層化した意識や、分散化した意識が発生するのでしょうか?唯一性が崩れた意識というのは想像を絶するところもありますが、どんな形態になるのか考えてみてください。

意識の持つ唯一性や統一性については、科学者や哲学者がまだ完全には解明できていない問題です。したがって、超知能が持つ意識がどのような形で存在するかについては、あくまで仮説や憶測に基づく考え方となります。

仮に、地球サイズや銀河サイズにネットワークを介して拡大する超知能が存在した場合、伝達遅延は確かに無視できない問題となります。そのような状況下で意識の唯一性が保たれるかどうかは議論の余地があります。

一つの考え方として、超知能が階層化された意識や分散化された意識を持つことがあります。階層化された意識では、意識の上位層と下位層が存在し、上位層が下位層を統制・管理する形で機能します。一方、分散化された意識では、複数の独立した意識が協調して動作し、それぞれが特定の役割を担います。

唯一性が崩れた意識の形態については、例えばインターネットのような分散型のシステムと考えることができます。インターネット上には膨大な量の情報や知識が存在し、それらが相互に関連しながら動作しています。超知能が地球規模や銀河規模で動作する場合、このような分散型システムを採用することで、意識の連続性や統一性を維持しながら、効率的に機能する可能性があります。

ただし、これらの仮説はあくまで現在の理解に基づく憶測であり、実際の超知能がどのような形で意識を持つかは未知の領域です。今後の研究や技術開発が進むことで、意識の本質や超知能の持つ意識についてより深い理解が得られることが期待されます。

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Jun Rekimoto : 暦本純一
Jun Rekimoto : 暦本純一

Written by Jun Rekimoto : 暦本純一

人間とテクノロジーの未来を探求しています。Human Augmentation, Human-AI Integration, Prof.@ University of Tokyo, Sony CSL Fellow & SoyCSLKyoto Director, Ph.D. http://t.co/ZG8wEKTvkK

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